『ドライアイ』 健康メモより
最近、ドライアイという言葉がよく使われるようになりました。

このドライアイに直接関係する涙は、涙腺から10μl/分くらい分泌されて、眼の表面の乾燥を防ぎ、殺菌作用および栄養補給を行っています。

眼の病気(涙液分泌過少症・アレルギー性結膜炎など)や、薬の影響などによって涙の量が不足したり、質が悪くなったりします。
ドライアイは、涙の分泌が少ないか、涙は正常に分泌されていても分泌量以上に蒸発量が多いことによって、眼の角膜表面が乾燥し、不透明になり、角膜に傷がついて乾條感・異物感・違和感・眼の疲れ感を生じたりする状態を言います。

ドライアイを防ぐためには、コンピュータやワープロを使用するときにはまぶたを見開いたままにせずに、適度に(通常30~40回/分)まばたきを行うことが必要です。

まばたきは角膜の水濡れを良くするだけでなく、涙を分泌させる働きがあります。

また、室内を乾燥させないようにしましょう。
コンピュータ・ワープロ作業は、長時間続けずに、眼の疲れを感じはじめたら休めましょう。
テレビやワープロの画面は眼の高さよりやや下に置き、画面の反射が起こらないようにしましょう。
ドライアイは軽度で短期間であれば自然に治りますが、軽度でも長びいたり、症状が強い場合には角膜表面の傷が強く、また細菌感染を起こしていることもありますので、そのようなときは眼科受診が必要です。

茨木市医師会 吉原正道